実家の片付け費用の相場|間取り別の目安と内訳・自分でやる場合の差額

片付け・生前整理

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実家の片付け費用は、間取りと荷物の量でほぼ決まります。目安は1R・1Kで3万〜8万円、3LDKで17万〜50万円、4LDK以上の一戸建てで22万〜60万円です。

内訳は「人件費・車両費・処分費」の3つで、このうち人件費が最も大きな割合を占めます。すべて自分で片付ければ3LDKで15万円前後を圧縮できますが、実働6〜10日が必要です。

この記事では、間取り別の相場、見積書の内訳、自力で片付けた場合との差額、費用を抑える具体的な方法を順番に整理します。

この記事の目次

  1. 実家の片付け費用の相場【間取り別】
  2. 見積書の内訳|何にいくら払っているのか
  3. 自分で片付けた場合との差額はいくらか
  4. 片付け費用を抑える5つの方法
  5. 費用トラブルを避ける業者の見分け方
  6. まとめ

実家の片付け費用の相場【間取り別】

業者に依頼した場合の費用相場は次のとおりです。金額はいずれも目安で、実際の見積りは現地確認で決まります。

間取り費用の目安作業人数・日数の目安
1R・1K3万〜8万円1〜2名/半日
1DK・2DK5万〜15万円2名/半日〜1日
2LDK12万〜30万円2〜3名/1日
3LDK17万〜50万円3〜4名/1〜2日
4LDK以上・一戸建て22万〜60万円4名以上/2日〜

同じ間取りでも金額の幅が大きいのは、料金が「部屋の広さ」ではなく「荷物の量」で決まるためです。現場では、必要なトラックの台数で見積額が組まれます。同じ3LDKでも、2トントラック1台で済む家と3台必要な家では、費用が倍以上変わります。

ゴミ屋敷に近い状態や、長年手つかずの納屋・物置がある場合は、上記の上限を超えて50万〜100万円になることもあります。

費用を左右する3つの条件

  • 荷物の量:最大の変動要因。トラック台数に直結します
  • 仕分けを任せるかどうか:残す物と捨てる物の選別を業者に任せると人件費が増えます
  • 搬出のしやすさ:エレベーターなし・前面道路が狭い・トラックを家の前に停められない場合は加算されます

見積りを取る前に、この3つの条件を自分で把握しておくと、提示額が妥当かどうか判断しやすくなります。


見積書の内訳|何にいくら払っているのか

「30万円」という総額だけを見ても高いか安いか分かりません。見積書は次の4つに分解できます。

項目費用の目安内容
人件費1名1日あたり2万〜3万円仕分け・梱包・搬出作業
車両費・運搬費軽トラック1万円前後/2トン車3万〜5万円積み込みと処理施設への運搬
処分費総額の3〜5割処理施設に支払う処分手数料
家電リサイクル料金1台550円〜6,000円程度+収集運搬料家電4品目は法律で別料金

オプションのハウスクリーニング・特殊清掃・害虫駆除は、この4項目とは別立てで数万円から加算されます。見積書にこの区分が書かれておらず「一式」としか記載がない業者は、追加請求の余地を残している可能性があります。

家電4品目は誰がやっても料金がかかる

エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目は家電リサイクル法の対象です。業者に頼んでも自分で運んでも、リサイクル料金そのものは同額で発生します。ここは値引きの対象になりません。

品目リサイクル料金の目安(税込)
エアコン550円〜2,000円程度
テレビ(液晶・有機EL/16V型以上)2,900円〜3,700円程度
冷蔵庫・冷凍庫(171L以上)4,700円〜6,000円程度
洗濯機・衣類乾燥機2,500円〜3,300円程度

料金はメーカーとサイズで異なり、2026年にも改定がありました。正確な金額は家電リサイクル券センターの料金一覧で品番から確認できます。別途、収集運搬料(数百円〜3,000円程度)がかかります。

※ 相続後の片付け費用を誰が負担するか、相続財産から支出できるかといった扱いは状況により異なります。判断は税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。


自分で片付けた場合との差額はいくらか

3LDKの一戸建て(家電4品目あり、2トン車2台相当の荷物)を例に、3つのやり方を比較します。

方法費用の目安所要日数の目安
すべて業者に依頼25万円前後1〜2日
仕分けは自分・搬出は業者15万円前後自分の作業3〜4日+業者1日
すべて自分で片付ける8万円前後実働6〜10日

差額は最大で17万円前後です。ただしこれは、片付けを「お金で買うか、時間で払うか」の選択でもあります。

自力で片付ける場合にかかる実費

自分でやっても費用はゼロになりません。3LDKの場合の内訳は次のとおりです。

  • 粗大ごみ処理手数料(自治体収集・30点程度):1万〜2万円
  • 可燃ごみ・不燃ごみの自己搬入(計量制):1万円前後
  • 家電4品目のリサイクル料金+運搬:2万円前後
  • 軽トラックのレンタル(6時間・4回):2万円前後
  • ガソリン代・高速代・遠方なら宿泊費:2万円〜

粗大ごみの料金は自治体ごとに違います。品目別の定額制(千葉市は390円〜1,560円の4段階)と、重量制(神戸市は10kgあたり140円など)があり、大量に出す場合は重量制の自治体のほうが安く済む傾向があります。実家の自治体名と「粗大ごみ 持ち込み」で検索して、先に料金体系を確認してください。

差額と引き換えに必要な「日数」

自力での片付けは、実働6〜10日が目安です。週末だけで進めると2〜3か月かかります。実家が遠方なら、交通費と宿泊費が往復のたびに加算されます。

判断の目安は次のとおりです。

  • 実家が近く、仕事の休みを取りやすい → 自力または併用型が有利
  • 遠方で往復に片道3時間以上かかる → 交通費で差額が消えるため業者依頼が現実的
  • 売却や賃貸の期限が決まっている → 業者依頼一択

片付け費用を抑える5つの方法

1. 仕分けと搬出を切り分ける

費用の中心は人件費です。残す物と捨てる物の選別を自分で終えてから業者を呼ぶと、作業時間が短くなり総額が下がります。先ほどの比較でも、併用型は全面依頼より10万円前後安くなります。

2. 買取を兼ねている業者を選ぶ

家具・骨董・古い工具・着物などは買取対象になることがあります。買取額を作業費から相殺できる業者を選ぶと、実質負担が下がります。見積り時に「買取も見てもらえますか」と聞いてください。

3. 自治体の粗大ごみ収集を先に使う

大型家具を数点だけ先に自治体の収集に出しておくと、トラック台数が1台減ることがあります。台数が減れば車両費と処分費の両方が下がります。収集は申込から回収まで2週間前後かかるため、早めに予約します。

4. 繁忙期を避ける

引っ越しが集中する3月〜4月と、年末は料金が上がりやすい時期です。日程に余裕があるなら、平日や閑散期に依頼すると割引を受けられる場合があります。

5. 止められる固定費を同時に確認する

片付けと並行して、実家で契約が続いている費用を止めておくと無駄な支出を防げます。電気・ガス・水道のほか、通信回線、新聞、有料放送、サブスクリプションなどが該当します。

親が亡くなっている場合、サブスクは支払い経路によって解約の窓口が変わります。手順は「死後のサブスク解約|支払い経路3系統別の窓口・必要書類と手順」で整理しています。

契約内容の多くは親のスマートフォンやパソコンの中にしか残っていません。端末が開けない場合の対処法は「親のスマホが開けない|iPhone・Android別の対処法5つ」で解説しています。引き落とし先の口座が分からない場合は「故人のネット銀行の調べ方|通帳がなくても口座を見つける6つの手がかり」が手がかりになります。


費用トラブルを避ける業者の見分け方

片付け費用で最も多いトラブルは、「無料回収」をうたう業者による作業後の高額請求です。見分ける基準は許可の種類です。

家庭から出る不用品は法律上の一般廃棄物にあたります。これを有料で回収できるのは、自治体から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者だけです。

  • 産業廃棄物収集運搬業の許可:事業所から出る廃棄物用。家庭ごみは回収できません
  • 古物商の許可:中古品の売買用。廃棄物の回収はできません
  • 「許可業者と提携」という表示:提携先ではなくその業者自身が運ぶケースがあり、確認が必要です

軽トラックで巡回しながら回収する業者や、チラシ・インターネットで無料回収を宣伝する業者は、許可を持っていない可能性が高いと自治体が注意喚起しています(横浜市、静岡市)。多くの自治体は許可業者の名簿を公開しているため、依頼前に実家の自治体サイトで社名を照合してください。

正規の業者を見分けるもう1つの基準が、書面での見積りです。訪問見積りを受けたうえで、人件費・車両費・処分費の区分が記載された書面を出す業者を選びます。相見積りは2〜3社が適量です。


まとめ

  • 実家の片付け費用の相場は、1R・1Kで3万〜8万円、3LDKで17万〜50万円、4LDK以上で22万〜60万円が目安
  • 金額は部屋の広さではなく荷物の量(トラック台数)で決まる
  • 内訳は人件費・車両費・処分費・家電リサイクル料金の4つ。人件費の比率が最も高い
  • 家電4品目のリサイクル料金は、誰が作業しても同額かかる
  • すべて自分で片付ければ3LDKで15万円前後を圧縮できるが、実働6〜10日が必要
  • 仕分けを自分で終えてから業者を呼ぶ併用型が、費用と手間の折り合いをつけやすい
  • 「無料回収」の業者は一般廃棄物収集運搬業の許可の有無を必ず確認する

金額はいずれも目安です。正確な費用は、荷物の量と搬出条件を現地で見てもらわないと確定しません。


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※ 不用品回収のみのご依頼は対象外です。料金やサービス内容は、見積り時にご確認ください。

片付けと並行して進めておきたい手続きを確認したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→死後のサブスク解約|支払い経路3系統別の窓口・必要書類と手順
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