実家の片付けの進め方|何から始める?手順を7ステップで解説

片付け・生前整理

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実家の片付けは「捨てる」から始めると失敗します。最初にやるのは、家族で方針と期限を決め、貴重品と重要書類を探し出すことです。仕分け・処分・業者依頼はその後です。この記事では、何から手をつけるかを7つのステップの順番で解説します。

この記事の目次

  1. 実家の片付けの全体像|7ステップのロードマップ
  2. 片付けを始める前に決めておく3つのこと
  3. 実家の片付けの手順|7ステップの進め方
  4. 自力でやるか業者に頼むか|判断の目安
  5. 実家の片付けでよくある失敗と対策
  6. まとめ

実家の片付けの全体像|7ステップのロードマップ

実家の片付けは、次の順番で進めます。前のステップを飛ばすと、やり直しや家族間のトラブルが起きやすくなります。

ステップやること期間の目安
1家族で方針と期限を決める1〜2週間
2貴重品・重要書類を探し出す1〜2日
3形見・残すものを選ぶ数日〜2週間
4売れるもの・譲れるものを分ける1〜4週間
5自治体のルールで処分する1〜2か月
6残った分を業者に見積もってもらう2〜4週間
7清掃・最終確認をする1日〜1週間

※ 期間は一戸建て・物量が標準的な場合の目安です。通える頻度や家の広さで大きく変わります。

全体では、自力中心なら3〜6か月、業者を併用すれば1〜2か月が一つの目安です。

片付けを始める前に決めておく3つのこと

作業に入る前に、次の3点を家族で共有します。ここが曖昧なまま始めると、途中で手が止まります。

誰が関わり、誰が決めるか

兄弟姉妹がいる場合は、全員に片付けを始めることを伝えます。そのうえで、最終判断をする代表者を1人決めます。親が存命の場合は、親本人の同意を得ることが前提です。

いつまでに終えるか

期限がないと、片付けはほぼ確実に長期化します。次のような「動かせない日」から逆算して期限を決めます。

  • 家の売却や賃貸の開始予定日
  • 親の施設入居日
  • 賃貸物件の場合は退去日
  • 固定資産税の課税基準日(毎年1月1日)

家を今後どうするか

「売る」「貸す」「誰かが住む」「当面そのまま」のどれにするかで、片付けの深さが変わります。

家の今後片付けの深さ
売却する家財をほぼすべて撤去(現状渡しの場合は業者と要相談)
貸す家財をすべて撤去し、清掃まで行う
家族が住む住む人が使うもの以外を撤去
当面そのまま貴重品の回収と、傷みやすい物の処分を優先

家の方針がまだ決まらない場合は、ステップ2(貴重品の回収)までを先に済ませておけば問題ありません。

実家の片付けの手順|7ステップの進め方

ステップ1:家族で方針と期限を決める

前章の3点(関わる人・期限・家の今後)を決め、家族間で共有します。LINEグループなど、全員が同じ情報を見られる場所を作っておくと後の連絡が楽になります。

相続が発生している場合は、家財の処分前に相続人の範囲を確認します。相続放棄を検討している場合は、家財を処分すると相続を認めたとみなされるおそれがあります。 処分に着手する前に、司法書士・弁護士等の専門家にご確認ください。

ステップ2:貴重品・重要書類を探し出す

捨てる作業より先に、必ず探す作業を行います。 一度ごみに出したものは取り戻せません。探す対象は次のとおりです。

分類探すもの探す場所の例
お金通帳・キャッシュカード・現金・印鑑仏壇、タンスの引き出し、金庫
不動産権利証(登記識別情報)・固定資産税の通知書書類棚、金庫
契約保険証券・年金証書・各種契約書書類棚、ファイル
デジタルスマホ・パソコン・ID/パスワードのメモ机、手帳、電話帳
思い出写真・手紙・日記押し入れ、アルバム棚

通帳が見つからなくても、口座がないとは限りません。ネット銀行は紙の通帳がないため、スマホや郵便物から探す必要があります。調べ方は故人のネット銀行の調べ方|通帳がなくても口座を見つける6つの手がかりで解説しています。

スマホは処分せず、電源を切らずに保管します。ロックがかかって開けない場合の対処法は親のスマホが開けない|iPhone・Android別の対処法5つにまとめています。

ステップ3:形見・残すものを選ぶ

家族それぞれが「残したいもの」を先に選びます。選ぶ期間を区切り、期限を過ぎたものは処分対象とするルールにすると進みます。

  • 1人あたり段ボール1〜2箱など、量の上限を決める
  • 写真は全部残さず、スキャンしてデータ化する方法もある
  • 判断に迷うものは「保留箱」に入れ、1か月後に再判断する

ステップ4:売れるもの・譲れるものを分ける

処分の前に、売却やリユースできるものを分けます。費用を減らす効果があります。

品目主な手放し方
貴金属・ブランド品・骨董品専門の買取店で査定
比較的新しい家電・家具リユースショップ、出張買取
着物・切手・古銭専門の買取業者
本・CD・日用品フリマアプリ、リサイクルショップ、寄付

ただし、フリマアプリでの個別出品は手間がかかります。期限が近い場合は、まとめて買取に出すほうが現実的です。

ステップ5:自治体のルールで処分する

残ったものは、自治体のルールに沿って処分します。主な方法は次のとおりです。

  • 可燃・不燃ごみ:通常の収集日に出す。量が多い場合は数回に分ける
  • 粗大ごみ:自治体に申し込み、手数料券を貼って出す
  • 自己搬入:自治体のごみ処理施設に自分で持ち込む(予約制の地域が多い)
  • 家電4品目:エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)は家電リサイクル法の対象。粗大ごみでは出せない

家電4品目の出し方や、無許可の回収業者を避けるべき理由は、環境省の案内で確認できます。

https://www.env.go.jp/recycle/kaden/tv-recycle/qa.html

ステップ6:残った分を業者に見積もってもらう

自力で運び出せない大型家具や大量の家財は、片付け業者に依頼します。業者選びでは次の3点を確認します。

  • 複数社から見積りを取る:料金は業者によって大きく差が出るため、2〜3社の比較が基本
  • 許可の有無を確認する:家庭のごみを運べるのは、自治体の一般廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者か、その許可業者と正式に連携している業者
  • 追加料金の条件を確認する:「作業当日に追加請求しない」ことを見積書で確認する

「無料回収」をうたうトラックやチラシの業者は、積み込み後に高額請求されるトラブルが各地の自治体から報告されています。

ステップ7:清掃・最終確認をする

家財がなくなったら、最後に次を確認します。

  • 押し入れの天袋・床下収納・物置に残りがないか
  • 電気・ガス・水道・電話・新聞などの解約や名義変更
  • 郵便物の転送届(郵便局)
  • 売却・賃貸する場合は、ハウスクリーニングの要否

公共料金の解約と同時に、動画配信やアプリなどのサブスクも確認します。支払い経路ごとの解約窓口は死後のサブスク解約|支払い経路3系統別の窓口・必要書類と手順で解説しています。

自力でやるか業者に頼むか|判断の目安

すべてを自力でやる必要はありません。次の条件に当てはまるほど、業者の併用が向いています。

判断のポイント自力向き業者向き
実家までの距離日帰りで何度も通える遠方で通うのが難しい
期限半年以上ある1〜2か月以内
物量一部屋程度家全体に物が多い
大型家具・家電ほとんどない多い、2階から降ろす必要がある
人手家族2人以上で動ける1人で対応する

おすすめは「ステップ1〜4は家族で、ステップ5〜6の重い作業を業者に」という分担です。貴重品探しと形見分けは家族にしかできないため、ここだけは自分たちで行います。

実家の片付けでよくある失敗と対策

よくある失敗対策
貴重品や通帳を捨ててしまった処分の前に「探す日」を1日設ける(ステップ2)
兄弟姉妹と揉めた始める前に全員へ連絡し、代表者を決める
親が「捨てないで」と反発した親の同意を得て、本人が選ぶ時間を作る
期限がなく何年も終わらない売却・入居など動かせない日から期限を決める
無料回収業者に高額請求された許可を確認し、複数社の見積りを比較する

まとめ

  • 実家の片付けは「捨てる」ではなく「決める・探す」から始める
  • 手順は、方針決め→貴重品探し→形見選び→売る・譲る→処分→業者見積り→最終確認の7ステップ
  • 期限は、売却・入居など動かせない日から逆算する
  • 貴重品探しと形見分けは家族で行い、重い作業は業者を併用すると早い
  • 業者に頼む場合は、許可の確認と複数社の見積り比較が基本

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※ 不用品回収のみのご依頼は対象外です。料金やサービス内容は、見積り時にご確認ください。

片付けを始める前に、故人の口座や契約の確認を済ませておくと、処分してはいけないものを見落とさずに済みます。

→ 故人のネット銀行の調べ方|通帳がなくても口座を見つける6つの手がかり

→ 死後のサブスク解約|支払い経路3系統別の窓口・必要書類と手順

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